
ビジネススクール意思決定入門
内田 和成
日経BP / 2022-08-19
この本について
仕事で判断を迫られたとき、「もう少し情報が揃えば決められるのに」と足が止まってしまうこと、けっこうありませんか。僕もよくやってしまって、気づけば締切ギリギリ。後から振り返ると「結局あの時点で分かっていた情報で決めるしかなかったよな…」と苦笑いすることばかりです。 『ビジネススクール意思決定入門』は、まさにそのモヤモヤに向き合う本でした。読者が抜粋している部分からも伝わるように、「情報が足りない状態でどう決めるか」を徹底的に扱っています。たとえば、すべての情報を揃えようとするのはレース後に馬券を買おうとするようなものだ、という例えは、自分の癖をそのまま指摘されたようでドキッとします。また、TDRのケースでは、顧客・従業員・株主・世論…と、状況が揺れる中で何を重視するかを整理していくプロセスが描かれていて、「正解はないけれど、考える順番はある」という感覚が残ります。 僕がとくに救われたのは、意思決定を“きれいにまとめる技術”ではなく、“前提が変わる不確実な環境でどう判断するか”として捉えている点でした。期待値の発想や、顧客を細かく分けて見る視点は、日々の小さな選択にも応用できます。「全部を理解できなくても、今の材料で進む理由をつくる」という態度を持てるようになります。 自分の判断にいつも迷いが残る人、特に「情報不足が怖くて決められないタイプ」にはかなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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