
賢い人がなぜ決断を誤るのか?
オリヴィエ・シボニー、野中 香方子
この本について
仕事でも私生活でも、いざ大事な判断となると途端に視界が曇る感じがありませんか。慎重に考えているつもりなのに、あとから振り返ると「なんであの結論に飛びついたんだろう…」と自分でもよくわからない。僕も同じで、会議で場の空気に流されたり、ストーリーのうまさに惹かれてしまったり、短期の痛みを避けて長期の損をつくってしまったりします。 この本は、そうした“自分でも説明しづらい判断のブレ”を、個人の性格ではなく環境やプロセスの問題として扱ってくれるところが助かります。目立つ特徴に引っ張られる評価の歪みや、議論が進むほど極端になる集団の癖、楽観が都合よくリーダーを動かしてしまう構造など、見落としていたメカニズムが整理されていきます。特に、意見の対立をあえて組み込む会議のつくり方や、判断前に「今日は議論だけなのか、決める日なのか」を明確にする工夫は、明日から試せるレベルで現実的でした。 自分の思考の精度を上げたいというより、「そもそも判断を支える土台をどう整えるか」で悩んでいる人に向いています。僕もまだ迷うことばかりですが、せめて判断の場に“罠が埋まっている”ことに気づけると、少しだけ冷静に立ち止まれる気がします。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
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