
共感という病
永井陽右
かんき出版 / 2021-07-16
この本について
最近、議論がすぐ噛み合わなくなったり、相手の言葉の「意図」が読めなくて疲れることが増えました。共感しようとしているはずなのに、むしろ距離ができていく感じがして、何が正解なのかよくわからなくなるんですよね。そんなときに『共感という病』を読むと、共感そのもののクセや限界を、いったん落ち着いて見直せる感覚がありました。 この本が効くのは、まず「自分が共感しやすい対象・しにくい対象には偏りがある」と認めるところからスタートしている点です。誰にでもある本能の傾きに気づくことで、目の前の議論を感情でジャッジしすぎない“足場”ができるのが大きいと思います。さらに、相手の主張を言い換えて確認するという、ごく地味だけど効果のある対話の方法が具体的に書かれていて、仕事でも私生活でもそのまま使えました。そして、人権という「理性的な基準」を軸に他者を見る姿勢は、共感の有無で人を選んでしまいがちな自分をいったんリセットしてくれます。 共感しようとして疲れてしまう人、対立が起きるたびに「どう話せばよかったんだろう」と引きずりがちな人には刺さるはずです。私自身、相手を理解できない不安を抱えたままでも、どう向き合うかは選べるんだと少し肩の力が抜けました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
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