
欲望会議 性とポリコレの哲学 (角川ソフィア文庫)
千葉 雅也, 二村 ヒトシ, and 柴田 英里
累計読者数7
平均ハイライト数 17.6件/人
推定読了時間 約6時間28分
star総合評価 49/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 18%
この本について
「否定的な気持ちを消したいのに、消そうとすると逆にしんどくなる」。こういうモヤモヤを抱えたまま日々を過ごしている人、多いんじゃないでしょうか。ポリコレの議論でも、恋愛や性の話でも、「こうあるべき」の空気に合わせているうちに、自分の欲望や違和感の居場所がなくなっていく感じがあります。 『欲望会議』は、そこで無理に前向きにならなくていいと教えてくれる本でした。三人が共通して話しているのは、「否定性としぶとく付き合う」という姿勢です。積極的に生きることと、嫌悪や不安のようなネガティブを残すことは矛盾しない。むしろ、全部きれいに整えようとする社会のほうが歪んでいるかもしれない。その視点をもらえるだけで、自分の感情を少し扱いやすくなります。 もうひとつ印象に残ったのは、恋愛や性が知らず知らずのうちに刷り込まれている、という指摘です。「自己肯定感は誰かに愛されてこそ」という価値観に乗せられていたかもしれない、と気づくと、欲望をまっすぐに見る余地が出てくる。本当に望んでいることと、与えられた役割の区別がつきやすくなる感覚があります。 自分の欲望の形に迷っている人、否定的な感情を抱えている自分を責めてしまう人には、とても静かに効く本だと思います。
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出版社による紹介
哲学者・千葉雅也×AV監督・二村ヒトシ×現代美術家・柴田英里
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