
欲望会議 「超」ポリコレ宣言 (角川学芸出版単行本)
千葉 雅也, 二村 ヒトシ, and 柴田 英里
KADOKAWA / 2018-12
累計読者数4
平均ハイライト数 50.5件/人
推定読了時間 約5時間24分
star総合評価 73/100
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この本について
社会問題やジェンダーの話題になると、「どこまで踏み込んでいいのか」「自分の感じている違和感を言葉にしていいのか」で足が止まることが多いです。語れば誰かを傷つけるかもしれないし、黙れば思考停止している気もする。自分の中に複数の声があって整理がつかないまま、議論の空気だけがどんどん先に行ってしまうような感じがあるんですよね。 『欲望会議』は、その渋滞したままの感覚を、三人の会話がいったんそのまま受け止めてくれる本でした。差異を語るために生まれた言葉が、逆に差異を曖昧にしてしまうという話や、共感が過剰になることで情報が一元化していく危うさの指摘は、自分が言語化しきれなかった引っかかりにぴたっと触れてきます。また、「わかる」と言い切ることの暴力性や、制度に包摂されることが管理への加担にもなるという視点は、善意で動いているつもりの自分の足元を静かに見直させてくれます。 この本の良さは、答えをくれるというより「自分の裏腹な感情も含めて考えていい」と背中を押してくれるところにあると思います。考え続けてしまうタイプの人にとっては、思考の射程をいったん伸ばしてくれる一冊です。こんな人に刺さります。うまく言葉にできないモヤモヤを抱えたまま議論に置いていかれてしまうように感じている人。
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出版社による紹介
哲学者・千葉雅也×AV監督・二村ヒトシ×現代美術家・柴田英里
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