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今を生きる思想 ショーペンハウアー 欲望にまみれた世界を生き抜く (講談社現代新書100)

今を生きる思想 ショーペンハウアー 欲望にまみれた世界を生き抜く (講談社現代新書100)

梅田孝太 and アルトゥール・ショーペンハウアー

講談社 / 2022-09-15

累計読者数26
平均ハイライト数 9.8件/人
推定読了時間 約1時間36分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 29%

この本について

仕事でも生活でも、うまくいっているはずなのに、どこか落ち着かないときがあります。満たされたと思った翌日に急に空虚になったり、誰かの評価に振り回されてしまったり。欲しいものを手に入れれば楽になれると思い込んでいるのに、実際はむしろ疲れていく。このあたりのモヤモヤは、けっこう共通している気がします。 この本が効いてくるのは、「もっと満たされたい」という前提そのものをいったん脇に置かせてくれるところです。欲望が悪だと言うわけでもなく、むしろ生きるためには必要な力だと認めたうえで、それに振り回され続ける構造を静かに見せてくれる。欲望を満たし続ける道ではなく、「どうすれば苦しみを増やさずに済むか」という視点に切り替えると、日常の選択が少し変わります。たとえば、人からどう見られるかより、自分の内側にある楽しみの種をちゃんと育てることのほうが大事なんだと腑に落ちてくる。外からの刺激に依存しなくても、じわっと満たされる感覚がある、というあの方向です。 さらに、芸術に没入しているときだけ意志の暴走から離れられる、という話も意外と実践的です。気持ちを切り替えるとかリフレッシュというレベルではなく、「いったん世界への執着から離れる時間」と考えると、音楽や本に向かう姿勢が少し変わります。 欲望に振り回されて疲れてしまった人、努力しているのに心が軽くならない人には、とくに刺さる本だと思います。すぐに前向きになれるような内容ではないけれど、長い目で見ると、生き方の重心をゆっくり移してくれる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 100ページで教養をイッキ読み! 現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!! 1:それは、どんな思想なのか(概論) 2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景) 3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用) テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、 「一気に読める教養新書」です! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ショーペンハウアー 苦しみに満ちた人生を、いかに生きるべきか。 欲望を原動力とした現代社会の歪みが、生きづらさに拍車をかけている。 苦悩や葛藤から自由になる道を考え抜いた哲学者が導く「生きるヒント」とは。 叱咤激励、小気味よいアイロニー。 人生の悩みに効く「求道の哲学」と「処世の哲学」。 【本書の内容】 ●幼少期に目撃した人間社会の「生の悲惨さ」 ●世界は「にせもの」なのかもしれない ●欲望から自由になるための「意志の否定」 ●<悪>から私たちを解放する「共苦」と「芸術」 ●日本の若者たちに刺さった「青春の哲学」 ●人付き合いは「仮面をつけた化かし合い」である ●欠点は隠すよりも見せたほうがよい ●「生まれてこなければよかった」反出生主義に対する「救済の道」 ……ほか
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