
認知症の私から見える社会 (講談社+α新書)
丹野智文
講談社 / 2021-09-17
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推定読了時間 約1時間48分
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この本について
家族の誰かを支えたいと思って動いているのに、気づけば相手を追い詰めてしまった気がして落ち込むことがあります。何が正しいのか分からなくなるし、相手のためと思ってやっている行動が、本当に良いのか自信がなくなる。そういうモヤモヤを抱えたまま介護や接し方を続けている人は多いと思います。 この本は「当事者の目線だと、同じ出来事が全然違う意味に見える」ということを具体的に語ってくれます。例えば、先回りして全部やってあげるほど本人は自信を失うこと、行動を制限されるストレスはケガのリスクよりずっと大きいこと、そして失敗しながら自分で決める機会こそが“生きている実感”になるということ。読むと、気をつけるべきは技術よりも関係性なんだと静かに腑に落ちます。 特に、電気の消し忘れや外出など、日常の小さな“困りごと”の場面でどう向き合うかが丁寧に語られていて、自分の中の思い込みをやわらかくほぐしてくれます。完璧に支えることではなく、同じスピードで横に並ぶこと。それなら自分にもできるかもしれないと思えました。 家族のサポートに息苦しさを感じている人、正しさよりも“関係の作り直し”を考えたい人に静かに届く一冊だと思います。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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出版社による紹介
39歳でアルツハイマー型認知症と診断されて7年、全国を飛び回り、300人を超える認知症当事者と対話し続けている著者だから書けた当事者の「本音」。 認知症になっても「なにもわからなくなったり」「なにもできなくなったり」するわけではない。 周囲の「やさしさ」が当事者を追い詰め、やがてすべてをあきらめさせられていく。 症状をさらに悪化させる「ストレス」という最大のリスク。 いまだに専門家の間でも根強い「偏見」を脱し、診断されてもよりよく生きていくために必要なこととはなにか。 「なにができて」「なにができなくて」がわかれば、できないことを補うために「どう工夫すれば」いいかが考えられる。 認知症当事者700万人時代を迎え、すべての人のすぐ隣にある世界を知るためのガイド。
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