
教育論の新常識 格差・学力・政策・未来 (中公新書ラクレ)
松岡亮二
中央公論新社 / 2021-09-09
累計読者数3
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推定読了時間 約7時間22分
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この本について
教育の話になると、「結局、生まれで決まるのでは…」みたいな重たい感覚って、どこかで引っかかると思います。学校ごとの差や、家庭によるスタートラインの違いをなんとなく感じつつも、じゃあ何が本当の問題で、どこから手をつければいいのかは見えにくいまま。僕自身も、教育の話題になるとモヤモヤだけが残るタイプでした。 この本は、そのモヤモヤにかなり具体的に光を当ててくれます。たとえば、親の学歴で入学前から読み書き・算数に差があるという事実や、高校奨学給付金が年間2万人も申請漏れしている現実。何となく「仕方ない」で片付けられていた問題が、データを通すことで輪郭を持って迫ってきます。同時に、話し言葉の文法やストレスの違いによって日本語話者が英語を苦手とする構造など、個人の努力論では説明できない部分もていねいに示されます。さらに、教育行政が「通知」に頼り、効果測定をやってこなかったという構造的な問題も淡々と描かれます。 重たいテーマに聞こえますが、読んでいると「じゃあ自分は何を知っておくべきか」「どこに誤解があったのか」がはっきりしてきて、変に肩に力が入らなくなる感覚があります。思いつきの議論に疲れている人や、教育の話題でいつもモヤモヤが残る人には特に刺さるはずです。
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出版社による紹介
格差、デジタル、入試改革......20のキーワード、22人の一流執筆陣。データに基く議論で新たな知見にアップデートせよ!
目次
日本社会が直視してこなかった「教育格差」
経済や福祉のみならず、なぜ教育の役割が欠かせないのか
ICT導入で格差拡大日本の学校がアメリカ化する日
「性別」があふれる学校は変われるのか
多民族化・多文化化する社会に公教育はどう対応するか
「論理国語」という問題
ぺらぺら信仰がしゃべれない日本人を作る
「グローバル化で英語ニーズ増加」の虚実
大学入試改革は「失敗」から何を学ぶべきか
「広く浅い」学びから脱却せよ
GIGAスクールに子どもたちの未来は託せるか
推計作業を通して見えた不毛
大学無償化法の何が問題か
教員という「聖職」に潜むリスク
改革のための改革を止めることこそ改革
データと研究に基づかない思いつきの教育政策議論
データと研究に基づかない政策では「教育格差」が変わることはない
全国学テは問題点だらけ
世界が注目子どもの成長を「見える化」する調査
地方と国、教育行政の挑戦
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