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日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書)

日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 (講談社現代新書)

小熊英二

講談社 / 2019-07-17

累計読者数54
平均ハイライト数 30件/人
推定読了時間 約8時間29分
star総合評価 73/100
menu_book精読型
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この本について

仕事やキャリアの話になると、「なんで日本はこういう仕組みなんだろう…」というモヤモヤがどうしても残りますよね。新卒一括採用、大部屋文化、年功的な評価、専門より“人物”重視の選考…。現場にいても説明がつかないことが多くて、自分がどこに立っているのかすら曖昧に感じる瞬間があります。 この本がおもしろいのは、そうした“説明のつかない慣行”を、日本特有の成り立ちから丁寧にほどいてくれるところです。たとえば、日本の雇用や福祉が「カイシャ」と「ムラ」という帰属集団を基盤に設計されてきたこと。あるいは、職務が曖昧なまま長期雇用が広がったことで、大部屋や配置転換が当たり前になったこと。いま自分が見ている風景が、偶然ではなく積み重ねの結果だとわかるだけで、働き方の選択肢を考えるときの軸がひとつ増えます。 さらに、日本では“どの大学で何を学んだか”よりも“どこに通ったか”が評価される理由や、大企業・地元・残余という生活モデルの分岐など、普段なんとなく肌で感じていた格差構造が、歴史と制度のセットで整理されていきます。今のキャリア迷子感って、個人の努力云々では説明できない部分が確かにあるんだなと、少し肩の力が抜けました。 日本の働き方を「自分ごととして理解したい人」には、かなり刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

いま、日本社会は停滞の渦中にある。その原因のひとつが「労働環境の硬直化・悪化」だ。長時間労働のわりに生産性が低く、人材の流動性も低く、正社員と非正規労働者のあいだの賃金格差は拡大している。 こうした背景を受け「働き方改革」が唱えられ始めるも、日本社会が歴史的に作り上げてきた「慣習(しくみ)」が私たちを呪縛する。 新卒一括採用、定期人事異動、定年制などの特徴を持つ「社会のしくみ」=「日本型雇用」は、なぜ誕生し、いかなる経緯で他の先進国とは異なる独自のシステムとして社会に根付いたのか? 本書では、日本の雇用、教育、社会保障、政治、アイデンティティ、ライフスタイルまで規定している「社会のしくみ」を、データと歴史を駆使して解明する。【本書の構成】第1章 日本社会の「3つの生き方」第2章 日本の働き方、世界の働き方第3章 歴史のはたらき第4章 「日本型雇用」の起源第5章 慣行の形成第6章 民主化と「社員の平等」第7章 高度成長と「職能資格」第8章 「一億総中流」から「新たな二重構造」へ終章 「社会のしくみ」と「正義」のありか
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