
基礎からわかる 論文の書き方 (講談社現代新書)
小熊英二
講談社 / 2022-05-18
累計読者数37
平均ハイライト数 21.4件/人
推定読了時間 約6時間10分
star総合評価 65/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 32%
この本について
文章を書こうとすると、主題がぼやけたり、調べたことをただ積み上げただけになったりして、「で、何を言いたいんだっけ…」と手が止まることがよくあります。僕自身、資料だけ増えて形にならない時期が長かったので、このモヤモヤはかなり共感します。 小熊さんの本は、そんな停滞をゆっくりほどいてくれる一冊でした。たとえば、序論から結論までの流れをどう組み立てるかが、驚くほど具体的に示されています。「物語でつかみ、主題を置き、データ・比較・原因で積む」という型があるだけで、文章の見通しが一気によくなるんですよね。また、「どれだけ調べたか」ではなく「調べた事実をどう使うか」が論文の肝だという指摘は、情報収集に逃げがちな自分にはかなり刺さりました。さらに、研究という営みそのものを過度に神格化せず、人間の不完全さや世界の複雑さに向き合う面白さまで丁寧に語られていて、書くことのハードルが少し下がります。 論理的に書かなきゃと力むほど空回りしてしまう人、あるいは卒論・レポートが「どこから手をつければいいのか」で止まっている人にとって、この本は実用と安心のちょうど中間にあるガイドだと思います。実証研究の進め方や主題の立て方も具体的で、読みながら「次にこれをやればいい」が見えてくるはずです。
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出版社による紹介
学問の「型」を理解すれば、勉強はもっと楽しくなる。 社会人にも役立つ、大学の双方向授業をもとにした「論文入門」の決定版! 「この型式に沿って書かないと、評価されません。」 学生の興味・関心を的確に導く。 圧倒的な筆力を持つ社会学者・小熊英二による論文作法。 「人間は不完全だから進歩するし、努力する。 そして、人間が一人でやれることには限界がある。 だから書いて、公表し、他人と対話する。 そのように、私は考えています。」(本文より) ◆アリストテレス『弁論術』に学ぶ説得の技法 ◆「結論を先に言え」は古代からあった ◆人文・社会科学はなぜ「科学」なのか ◆「霊魂」「意志」「社会」という不確かな前提 ◆「主題」と「対象」を混同しない ◆画期的な研究を行うためのヒント ◆論文における「よい文章」とは? ◆方法論は「料理のレシピ」 ◆「パラグラフ・ライティング」のコツ ……ほか 【本書の構成】 はじめに 第1章 論文とは何か 第2章 論文と科学 第3章 主題と対象 第4章 はじめての調べ方 第5章 方法論(調査設計) 第6章 先行研究と学問体系(ディシプリン) 第7章 方法(メソッド) 第8章 研究計画書とプレゼンテーション 第9章 構成と文章 第10章 注記と要約 第11章 校正と仕上げ おわりに
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