
戦略経営論 〈第3版〉 競争力とグローバリゼーション
マイケル・A・ヒット, R・デュエーン・アイルランド, ロバート・E・ホスキソン, 髙木俊雄, and 星和樹
同友館 / 2014-09
この本について
仕事で「結局うちの強みって何なんだろう」と立ち止まる瞬間、けっこうあると思います。ミッションもビジョンもあるはずなのに、日々の判断になると急に曖昧になって、気づけばコストも差別化も中途半端…みたいな状態に落ちることもありますよね。僕自身、戦略を考えようとすると外と内のどちらを見ればいいのか迷ってしまうタイプです。 この本が助けてくれたのは、まず「強みとは偶然できるものではなく、資源とケイパビリティの掛け合わせでしか生まれない」という視点でした。ふわっとした“得意分野”ではなく、価値があって、希少で、真似が難しく、代替不可能なものだけがコア・コンピタンスになる。その条件を満たしているかどうかを、バリューチェーンで一つずつ点検する過程は、実務にもそのまま持ち込めました。また、外部環境から考えるI/Oモデルと、内部資源から考える資源ベースの両方を使うことで、「どちらを見るべきか問題」が整理されるのもありがたかったです。 もう一つ、印象に残ったのは「中途半端」の怖さです。コストも差別化も追いきれない状態はよくあるのに、そうなる理由を活動レベルで説明してくれる本って意外と少ない。この本では、生産、R&D、マーケなどの具体的な活動がどう組み合わさって競争優位をつくるのかが丁寧で、自分の仕事のどこを改善すればいいかが見えやすくなりました。 戦略の言葉に振り回されがちな人、自社の“本当の強み”をまだ言語化しきれていない人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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