
世襲議員という巨大な差別
苫米地英人
この本について
日常の中で、なんとなく「このルールって本当に必要なのか?」とか、「昔からある価値観に従っているだけな気がする」とモヤっとすることがありませんか。自分が抱えている違和感がどこから来ているのか説明がつかず、でも確かに息苦しさだけは残る。僕自身、その正体がつかめずに長く放置してきたタイプです。 この本が面白いのは、いま私たちが当たり前に受け取っている“身分”や“序列”の感覚が、そもそも人間の自然な感情ではなく、歴史のある時点でつくられた「仕組み」だったと淡々と示してくるところです。儒教が固定化した長幼の序、平安期の律令が規定した「穢れ」、道教や仏教の概念が混ざり合って形成された価値観。こうしたものが1000年以上かけて積み重なり、気づかないうちに僕らの“常識”になってしまっている。しかも、支配者側はその仕組みを利用し続けてきた。抜粋を読んでも、読者が保存したのはまさに「差別は自然発生ではなく、人為的につくられたものだ」というポイントなんですよね。 読んでいると、自分がモヤモヤしていた理由が少し見えるようになります。たとえば、なぜ世襲に対してうっすら不公平感を覚えるのか。あるいは、自分でも理由がわからない“序列っぽさ”に敏感になってしまうのか。それらが個人の性格ではなく、歴史的背景によって刷り込まれてきたものだと知るだけで、自分を責めずに距離を置ける感覚が出てきます。 「なんとなく社会の仕組みに違和感がある。でも言語化できない」という人には、かなり刺さる本だと思います。そういう人ほど、この本がくれる視点の変化が効いてきます。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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