
インフレ不可避の世界
澤上 篤人
明日香出版社 / 2022-03-11
累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約3時間26分
star総合評価 42/100
boltライト読書型
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この本について
最近まわりでも「物価は上がるのに給料はそこまで上がらない」とか、「投資したいけど、何を信じていいのか分からない」といった声をよく聞きます。自分もニュースを追うほど不安が増して、結局なにも動けないまま時間だけが過ぎる…そんな時期が長くありました。 この本を読んで印象的だったのは、いま起きていることを“日本だけの停滞”として捉えるのではなく、もっと大きな流れとして見直す視点が得られたことです。たとえば、アメリカの富裕層に資産が集中しすぎている現実を知ると、個人の努力だけでは語れない構造があると分かるし、そこでどう生きるかを考えやすくなります。また、誰かが盛り上がっている銘柄を追いかけるより、淡々と安値を拾いにいくという姿勢が長期では効いてくる、という点も腑に落ちました。勇ましい投資論ではなく、「こういう環境だからこそ、地味な判断を積み重ねるしかない」という現実的な温度感がありがたいです。 全体を通して感じたのは、インフレや資産格差を“恐れる対象”としてだけ見るのではなく、どう付き合っていくかを自分なりに組み立てるための土台になる本だということ。特に、なんとなく将来が見えにくいと感じている人ほど、数字の裏側にある構造を知ることで、過度に落ち込まずに次の行動が決めやすくなると思います。 投資に前のめりではないけれど、今の世界の動きに置いていかれている気がする人に刺さる一冊です。
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出版社による紹介
米国では、2022年1月の消費者物価指数が前年同月比7.5%の上昇となり、 約40年ぶりの物価高に見舞われています。 日本でもガソリン高や食料品の値上げなど、日々の生活にも影響が出始めてきました。 これは一時的なものなのか? 今後、私たちの生活はどうなるのか? 本書では、投資運用の世界で50年のキャリアを持つ「さわかみファンド」創設者で、 長期の見通しをもとに圧倒的な実績を残している長期投資のパイオニア、澤上篤人氏の見解をまとめました。 氏は本書で、「想像を絶するひどい事態を、いかに軽傷でやり過ごすかを考えておきたい」と語ります。 株式・国債・不動産など多方面に影響が及ぶこと、そして今般のインフレが制御不能なマネーの暴走に発展することを、丁寧に解説します。 ■読者特典 本書発売後の国内外の情勢変動を受けた著者の見解を、読者限定ブログで読むことができます。 詳細は本書の「おわりに」末尾に記載しています。 ■目次 第1章 今回のインフレ、甘くみてはいけない 第2章 金融緩和バブル、崩れは近いぞ 第3章 露呈しだした張りボテ経済の限界 第4章 金融緩和政策、なんだったのか? 第5章 バブル崩壊、インフレ、財政危機 第6章 世界の運用の「常識」が総崩れに 第7章 長期投資の復活 第8章 年金問題、こうすれば解消できる 第9章 バブル崩壊とインフレ襲来、どう乗り切るか 第10章 「お金をまわす文化」を高めよう ■著者略歴 さわかみホールディングス代表取締役、さわかみ投信創業者。1971 年から 74 年までスイス・キャピタル・インターナショナルにてアナリスト兼ファンドアドバイザー。その後 79 年から 96 年までピクテ・ジャパン代表を務める。96年にさわかみ投資顧問(現さわかみ投信)を設立。販売会社を介さない直販にこだわり、長期投資の志を共にできる顧客を対象に、長期保有型の本格派投信「さわかみファンド」を99年に設定した。同社の投信はこの 1 本のみで、純資産は約 3300 億円、顧客数は 11 万 7000 人を超え、日本における長期投資のパイオニアとして熱い支持を集めている。著書多数。『日経マネー』で 2000 年 9 月号から連載執筆中。
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