
ピースメーカー 天海 (幻冬舎文庫)
波多野聖
幻冬舎 / 2021-12-09
累計読者数3
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約5時間23分
star総合評価 35/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 50%
この本について
仕事でも日常でも、自分の「心の軸」がどこにあるのか分からなくなる時があります。目の前の判断がぶれたり、頑張りたいのに気持ちが続かなかったり。気合の問題じゃないと分かっていても、じゃあ何を頼りに動けばいいのかが見えないまま進んでしまうことがあります。 『ピースメーカー 天海』の抜粋を読んでいると、みんなが保存していたのは「空」や「五蘊」、そして“人が何を信じて生きるのか”というテーマでした。利休の理解の揺らぎや、豊臣の天下が海の向こうへ攻め入るために必要とされた「死んでも本望と思える理念」。これらはいずれも、外側の戦ではなく内側の揺れに決着をつけようとする視点なんですよね。自分の力だけでは立ち続けられない場面で、どんな心の拠り所を持つかという問いに、物語を通してゆっくり向き合わせてくれます。 読んでみて感じたのは、大きな悟りを求める話ではなく、むしろ「人はそんなに強くない」という現実を前提にしているところです。だからこそ、五蘊の説明や“無いものを信じる心ほど強い”という言葉が、抽象ではなく生活の実感に近い形で入ってくる。自分の判断が揺れる理由や、迷いの底にある構造が少しだけ見えるようになる感覚があります。 自分の中の“よりどころ”を言語化できずにいる人に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
僧侶でありながら家康の参謀として活躍した天海。その二つの顔を使い分け、朝廷を情で揺さぶり、寺社を利で制す。時に信仰心をも利用して人々を掌握し、江戸幕府への権力の集中に暗躍する。今日にも続く江戸の都市づくりに生涯をかけた男の野望はただひとつ。乱世を終え、天下泰平の世を創ることだった。彼が目指した理想の幕府(組織)の形とは。
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