
教養として学んでおきたいクラシック音楽 (マイナビ新書)
澤 和樹
マイナビ出版 / 2022-02-28
この本について
クラシック音楽って興味はあるのに、いざ聴こうとすると「何から入ればいいのか全然わからない…」というまま時間だけが過ぎていく、そんな感覚ありませんか。自分もずっとそうで、名前は知ってるけど曲は知らない作曲家だらけ。歴史の流れもつかめていないから、曲を聴いてもどこが面白いのか掴みづらいままでした。 この本がよかったのは、「作曲家のリスト」ではなく、「その人がどんな時代にいて、どんな空気の中で音楽が生まれたか」が自然と見えてくるところです。抜粋にもあるように、教会音楽から宮廷、そして市民へと移っていく流れが丁寧に描かれていて、たとえばバッハの敬虔さや、貴族のために作られていた室内楽、ベートーヴェンが“芸術家”として自我を押し出した理由が、点ではなく線でつながるようになるんです。そうなると、ドヴォルザークの「新世界より」やハイドンの弦楽四重奏を聴くときも、“曲の背景ごと楽しめる”感覚が出てきます。 もうひとつ助かったのは、具体的に「これを聴けばいい」という曲名が並んでいるところ。単純に入口として便利なだけじゃなくて、「なぜこの曲がその作曲家らしいのか」が腑に落ちるから、次の一曲を探すときに迷いにくくなります。自分はモーツァルトの協奏曲やシューベルトの四重奏をここから聴き直して、ようやく“わかる楽しさ”に少し近づけました。 クラシックに苦手意識があるけれど、どこかでちゃんと触れてみたい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
読書の順序
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