
家庭裁判所における遺産分割・遺留分の実務〔第4版〕
片岡武 and 管野眞一
この本について
相続の話って、いざ家族で具体的に向き合おうとすると途端に足が止まりますよね。何を基準に判断すべきなのか、どこまでが法律上の「筋」で、どこからが家族間の感情や事情なのか。自分のケースに照らして考えようとすると、ネットの一般論ではどうにも整理できないまま時間だけが過ぎていくことがあります。 この本を読んでいて印象的だったのは、まさにその「整理できなさ」をほどいてくれる実務の視点が淡々と置かれているところでした。例えば、相続財産の範囲をどこまで確認訴訟で争えるのか、特別受益や寄与分をどう切り分けて考えるのか、配偶者居住権をめぐる価値の扱いをどう位置づけるのか。読者が保存している抜粋を見ても、線引きや手続の扱いに関わる部分が多くて、皆「どこを基準に動けばいいのか」にモヤモヤしているのだと思います。この本はそこに対して、白黒をはっきりさせるというより、実務上どう判断されているのかを具体例とともに示してくれるので、自分のケースに置き換えやすいのがありがたいところです。 また、特別受益と寄与分がどの場面でどう“交差しない”のか、共同相続人以外の貢献をどう扱うのか、不動産の評価ひとつ取っても地域差で何が問題になるのか。こういう細かな論点は、普段の相談では聞けないのに、実際の話し合いでは必ずぶつかるものなんですよね。自分も家族の事案で判断に迷った時、この本のように実務の温度感が分かる情報にずいぶん助けられました。 専門書ではあるのですが、「手続を進めていいのかすら分からないまま不安だけが積もっていく」という人には特に刺さると思います。法律の細部を知りたいというより、迷っている足元を整えたい人にちょうどいい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




