
利益を最大化する 価格決定戦略
上田 隆穂
この本について
値付けを考えるときって、「この価格で本当にいいのか」「お客さんはどう感じるのか」が頭の中でぐるぐるしますよね。値上げすれば不安だし、安くすれば喜ばれる気もするけど、本当にそれで長く選ばれるのかは分からない。僕も仕事で価格を決めるたびに、正解が見えないまま手探りしていました。 この本が面白いのは、「値段そのものより、消費者がどんな段階にいるか」で考える視点をくれたところです。見込み客、顧客、ロイヤル顧客という段階の違いによって、同じ商品でも感じ方が変わるし、提供すべき価値も変わる。特に、L.L.Bean の“いつでも全額返金”のような姿勢が、価格以上の安心感や結びつきを生むという説明は、これまでの自分の「値付け=数字の調整」という思い込みをひっくり返してくれました。 さらに、購買行動の4タイプの話も現場で使いやすいです。関心が低い人には「安さ」だけが軸になりがちだけど、関心が高くて違いを感じやすい人には、自己表現価値まで含めた設計が効く。ここが整理されるだけで、「誰に向けて値付けしているのか」が一気にクリアになります。ダイナミックプライシングの話も、価格の揺らぎをどう受け止めてもらうかという文脈で読むと、ただの技術論じゃなくなるのがよかったです。 経営やマーケの現場で「価格にずっと迷っている人」ほど刺さると思います。数字より先に、“価値”と“お客さんの段階”をどう見るか。その軸が一本通るだけで、値付けの迷い方が変わりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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