
知の越境法~「質問力」を磨く~ (光文社新書)
池上 彰
累計読者数10
平均ハイライト数 21.9件/人
推定読了時間 約5時間17分
star総合評価 73/100
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この本について
最近、相手の話をうまく引き出せないとか、専門家の説明を聞いても自分の中で腑に落ちないまま終わってしまうことがあって、なんとなく「対話の手ごたえ」を感じにくいことがありませんか。僕も仕事で取材めいた場面が増えるほど、質問する側の力量って思った以上に成果を左右するんだな、と痛感するようになりました。 池上彰さんの『知の越境法』は、そのモヤモヤにじわっと効いてくる本でした。たとえば、専門家の言葉をその場で“小学生に説明できる言葉”に翻訳できるかどうか。これが一つの目安になる、という話は、自分がどこで理解したつもりになっていたかを突きつけられます。また、事前のメモに頼りすぎると相手の言葉に反応できなくなるという指摘は、まさに読者の抜粋にも多く残っていた部分で、現場で「聞く姿勢」がどう質を決めるのかがリアルに伝わります。さらに、知らない分野に越境していくためには、まず素朴な質問を恐れないこと。これは仕事の場でも、日常の会話でも、思い当たる人は多いはずです。 専門家と渡り合う、と聞くと構えてしまいますが、この本が教えてくれるのはもっと地に足のついた視点で、理解できたことを誰かに説明してみるとか、自分の領域の外に一歩出てみるとか、そういう小さな行動の積み重ねです。知識の幅を広げたいというより、「今よりちょっとましな聞き手になりたい」という人に特に刺さると思います。
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出版社による紹介
世界で起こる問題を誰もが分かる言葉で解説し、総選挙後には政治家への突撃取材でお馴染みの池上彰。しかし、その八面六臂の活躍も、NHK時代の“左遷”から始まった。記者としてのキャリアを順調に積み重ねてきたが突如、「週刊こどもニュース」キャスターへの異動を命じられる。それでも腐らず、複雑なニュースを小学生にも分かるように噛み砕く語り口が好評を得て、ついに国民的番組に押し上げる。この成功体験から、分かりやすさは武器になり、専門を持たないことは分野の垣根を越える強みだと気づき心機一転、フリージャーナリストの道へ―。異動、転身とは、現状を脱し新天地に飛び込むという意味で「越境」であり、積極的な行為だ。幾多の領域を跨いで学び続ける著者が、その効用と実践法を説く越境のススメ。
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