
外資系コンサルに学ぶ聞き方の教科書
清水 久三子
東洋経済新報社 / 2014-09-25
この本について
仕事で話を聞いているはずなのに、終わってみると「結局なにが本題だったんだろう…」とモヤッとすること、けっこうありませんか。相手も悪くないし自分も悪くない。でも、前提のずれが積み重なると、判断も提案もどこかピントが合わなくなる。僕もずっとこの違和感を放置したまま仕事を回していた時期がありました。 この本が効くのは、「聞く」ことを単なる情報集めとみなしていた視点がひっくり返るところです。たとえば、ローコンテクストな場では前提や定義を毎回そろえる必要がある、と言われると、雑談や細かい確認が面倒に感じていた自分の態度にハッとします。また、相手の話は仮説検証の場でもあるという視点を持つと、質問の組み立て方が急に変わってきます。詰問にならないように「その決め手は何でしたか?」と聞くような小さな言い換えだけでも、相手の反応がまったく違うことにも気づかされます。 さらに、場づくりの細かい振る舞いについても実践的です。会議室の選び方や座る位置、相槌の入れ方、名前の使い方など、センスや性格の問題だと思っていた部分が、後天的に身につけられる技術として説明されています。抽象論ではなく、相手が「もっと話したい」と自然に思う状況をどう作るかに寄り添ってくれるのがありがたいところです。 「聞いているつもりなんだけど、情報が深まらない」「議論が噛み合わない理由が自分でもわからない」という人には、特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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