
Future of Work 人と組織の論点 (日本経済新聞出版)
コーン・フェリー・ジャパン
日経BP / 2022-05-23
この本について
人事まわりの仕事をしていると、「人的資本って大事だよね」と言われつつ、そもそも何をどう見ればいいのか曖昧なまま日々が過ぎていくことが多い気がします。配置も育成も評価も、いろいろやってはいるけれど、どこか「根っこがつかめていない感じ」が残るというか。僕も似たところでずっと迷っていました。 『Future of Work』は、そのモヤモヤを急に晴らしてくれるタイプの本ではないのですが、「人と組織をどう扱うべきか」を現実的な手触りで整理してくれます。たとえば職務適性と意欲の関係が数字で語られていて、なんとなく感覚でやっていた配置の重さが具体的に見えてくる。日本型雇用の“ほんとの仕組み”を分解して説明してくれるので、制度に振り回されている感じが薄れて、自分がどこから手をつけるべきかが少し明確になります。リーダー育成の話も、早期プール形成とかタレントレビューの舞台裏とか、他社事例を覗き見るような実務寄りの視点が多くて、現場の空気を知っている人なら腑に落ちるところが多いはずです。 全体として、魔法のような答えは書かれていません。でも、人材マネジメントが「やさしい言葉で語られた複雑な世界」だという前提に立つと、この本は地図として十分機能します。特に、組織の中で人材育成や配置に関わりながら、自分の判断軸がまだ固まりきっていない人には刺さると思います。僕自身、読み終えてから、目の前の人や制度を見るときの角度が前より少しだけ増えました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
人事と採用のセオリー
曽和利光

CHROの原理原則―人事は水を運ぶ― (NextPublishing)
堀尾 司 and 山崎 賢司

シン・人事の大研究――人事パーソンの学びとキャリアを科学する
田中 聡, 中原 淳, and 『日本の人事部』編集部

守りの人事から攻めの人事へ DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文
八木 洋介、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部

人事の重要指標総覧とアニュアルレポート
林 明文 and 倉田 淑実
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要