
アサーティブ・コミュニケーション (日経文庫)
戸田 久実
日経BP / 2022-07-21
この本について
人と話していて、「あれ、いま何のために話してたんだっけ?」とか、「ちゃんと伝えたつもりなのに、相手の反応がズレる…」みたいなモヤモヤってありませんか。自分の中では筋が通っているつもりでも、怒りや焦りが混ざると、気づけば“論破すること”がゴールみたいになってしまう。僕も仕事で余裕がない日は、相手ではなく“状況”に向かってイライラしてしまうことがあります。 この本が役に立つのは、そういう「コミュニケーションの目的がズレる瞬間」を、かなり具体的に見せてくれるところです。例えば、まず受けとめる一言を挟むだけで相手が話しやすくなることや、自分の“べき”が怒りを生んでいると気づけること、さらには立場の強弱に寄りかからず“心の中だけでも対等”でいると、言葉が自然と落ち着くこと。どれも小さな工夫ですが、実際の会話の場面で試すと、たしかに空気が変わるんですよね。 特に、相手を変えるのではなく「自分はアサーティブに伝えたか」をゴールにする、という視点は救われました。相手の機嫌をどうにかしようとしなくていいし、同意まで取りにいかなくてもいい。その距離感を知るだけで、肩の力が抜けます。 人と話すたびに妙に疲れてしまう人や、「言い方がきつい」と言われた経験のある人には、静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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