
トランスジェンダー問題——議論は正義のために
ショーン・フェイ、高井 ゆと里、清水 晶子
累計読者数5
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star総合評価 62/100
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この本について
最近、「トランスの議論って、どこからどう触れていいのか分からない」という声をよく聞きます。自分の中にも同じ戸惑いがあって、ニュースを見るたびに、何が事実で、どこからが誰かの思い込みなのか分からなくなる瞬間があります。ただ、この本を読んで少しだけ視界が開けたのは、当事者の生活や感情を“問題化”する前に、そもそも社会が何を物語として語ってきたのかを丁寧にほどいてくれるところでした。 とくに、可視性が必ずしも救いにならないという話や、トランスジェンダーに関する議論がいつの間にか「社会の不安の受け皿」にされてしまう構造は、自分が日々感じていたモヤモヤに名前を与えてくれました。また、トランスの人たちが直面する困難が“トランスだけの問題”ではなく、労働環境や貧困、偏見といったより広い社会問題と地続きであるという視点は、物事を別の角度から見直すきっかけになります。 派手な答えをくれる本ではないですが、「議論の前提を一度フラットにしたい人」には静かに効いてきます。自分の立ち位置が揺れる感じがあっても、それ込みで読んでよかった一冊でした。
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出版社による紹介
トランス女性である著者が、トランス嫌悪的な社会で生きるトランスの現実を幅広い分析によって明らかにする。不十分な移民政策、医療体制の課題など、英国の抱える問題は日本と共通するところが多く、本書は日本の「トランスジェンダー問題」を考える上でも大いに参考になる。
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