
個人投資家もマネできる 世界の富裕層がお金を増やしている方法
志村 暢彦
ダイヤモンド社 / 2022-12-07
この本について
投資を続けていると、「結局どこに軸を置けばいいのか」がぼんやりしたまま時間だけ過ぎていくことがあります。米国株に寄りすぎている気もするし、日本株だけ触っていると世界の動きから取り残されるような不安もある。数字の指標も聞いたことはあるけれど、実際の運用にどう落とし込めばいいかが分からない……そんな停滞感、僕もけっこう長く抱えていました。 この本は、その曖昧さを一段ほぐしてくれる実務寄りの内容が多いです。例えば、グローバル株と米国株を組み合わせる時の大まかな比率や、EPSやPERをどの水準で見るかといった“判断の目安”が具体的に書かれていて、数字が単なる用語で終わらず、売買や銘柄選びと自然につながっていく実感があります。また、短期の売却ラインやセクター分散の組み立て方など、実際に手を動かすときの迷いどころをそのまま言語化してくれているので、自分の中でルールが急に整理される感じがありました。 もう一つ大きかったのは、海外株を使うメリットが「伸びている分野に普通にアクセスできるから」という、地に足のついた説明になっているところです。エネルギーや軍事、創薬など、日本株では拾いにくい領域にどう入っていくかが具体的に示されていて、ホームカントリー・バイアスをどう外すかの感覚がつかめます。過度に夢を見せるタイプではなく、実務的に年率10〜12%をどう積み上げるかを淡々と扱っているところも、個人的には信頼できました。 投資の基礎は知っているつもりだけど、いざ運用方針を作ろうとすると手が止まる人にはとても相性がいいと思います。僕自身、判断の軸を組み直したいタイミングで読んで、ちょうど良い“現実的な視点”をもらえた一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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