
SDGsがひらくビジネス新時代 (ちくま新書)
竹下隆一郎
この本について
仕事の悩みって、実は「働き方」よりも「自分の価値観」とのズレでしんどくなることが多いなと思います。上司との距離感、会社の理念、職場でどこまで“個人的なこと”を話していいのか。頭では割り切っているつもりでも、心のほうが追いつかないあの感じです。僕も何回か転職を考えたとき、理由を深掘りするとほぼここに行き着きました。 この本が面白いのは、そうしたモヤモヤを「個人の弱さ」と扱わず、むしろ現代の資本主義そのものが変わってきた結果として説明してくれるところです。たとえば、職場で感情を開示する場面が増えているのは単なる甘えではなく、社会全体がプライベートと仕事を完全には分けられなくなっているからだとか。あるいは、社員が会社の理念に敏感になるのは、アイデンティティそのものが“仕事観”と結びつく時代になったからだとか。言われてみれば当たり前なのに、自分ひとりでは言語化できていなかった視点ばかりでした。 読んでいると、職場の心理的安全性の話や、上司は「管理する人」から「伴走する人」に変わってきている現実が、自分の周りの小さな違和感とつながっていきます。会社が何を目指しているのか、なぜパーパスが必要なのか、といった話も、遠い世界のことではなく「自分の働きやすさと直結しているんだな」と自然に腑に落ちてきます。 職場の空気に疲れやすい人、会社の理念にモヤッとする人、自分の価値観と働き方の折り合いをつけたい人には、とくに刺さる本です。僕にとっては、「あ、自分だけじゃなかった」と思わせてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの70%が集中しています。
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