
ランチェスター戦略〈圧倒的に勝つ〉経営 中小企業のコンサル事例でわかる
福永雅文
日本実業出版社 / 2022-09-20
この本について
仕事で数字を追っていると、「どこに力を入れるべきなのか」がだんだん分からなくなる時があります。新規を増やすべきか、既存を深めるべきか、価格を見直すべきか…。正解が見えないまま、手を広げすぎてしまう感じ、僕もよくあります。 この本は、そういうモヤモヤに対して、いきなり大きなことを求めず、「まず見る場所」と「まずやる順番」を教えてくれます。たとえば、売上を事業別や顧客別に分けて年計で追うだけで、今の強みと弱みがかなり見えてくること。数字が伸びているのか沈んでいるのかを、たった3か月の傾向で判断できること。こういう“小さな視点の整理”が、思っていた以上に腹落ちしました。 もうひとつ刺さったのは、「弱者は集中しないと勝てない」という冷静な前提です。安売りで数を取るのは大企業のやり方で、中小企業が真似しても体力負けするだけ。だからこそ地域や顧客層を絞り、接近戦を増やす。配布地域を狭めて回数を上げる話なんかは、そのまま日々の施策に置き換えやすくて、読んでいて現実的でした。 さらに、最大顧客の比率を25%未満に抑えるという考え方も、耳が痛いけれど大事な視点でした。依存があると、戦略ではなく相手の都合で動かされてしまう。これをどう分散していくかが、結局は守りにも攻めにもなるんだなと感じました。 自分の会社や事業の“どこに集中すべきか”がぼやけている人には、特に刺さると思います。抽象論より、現場の事例で手触りを持って考えられる一冊でした。
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