
世襲と経営 サントリー・佐治信忠の信念 (文春e-book)
泉 秀一
文藝春秋 / 2022-11-08
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推定読了時間 約3時間52分
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この本について
仕事で判断を任される場面が増えてくると、「どこまで自分で抱えるべきか」「どこから人を信じて任せるべきか」でモヤつく瞬間がありませんか。努力しているつもりでも成果にうまく結びつかず、運に左右されているような気がしてくる時もあります。そんな曖昧な領域に向き合うのが難しくて、僕もずっと悩んでいました。 この本を読んで印象的だったのは、綺麗事ではなく、実際の経営の現場で人と組織がどう動くのかがそのまま描かれているところです。たとえば「任せる」という言葉ひとつ取っても、範囲を曖昧にすると簡単にグリップが失われていくこと。逆に、必要な時はリーダー自身が心臓部に入り込んででも立て直す覚悟が求められること。そして、運や勘といった非合理なものですら、誠実な積み重ねの先にしか宿らないという視点が、妙に現実的で腑に落ちました。 もう一つ救われたのは、トップほど迷い続けていて、強く見せる裏で静かに悩んでいることが淡々と語られている点です。厳しい判断をしながらも、あとで必ずフォローを入れるような人間味のある姿が、組織を動かす力になることも改めて感じました。結局のところ、強い決断と優しさの両方を持った人が組織を前に進めるんだと気づかされます。 「責任の重さに押されつつも、ちゃんと前に進みたい人」に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
世界で3兆円に迫る売上高を誇る巨大企業、サントリーは、同時に日本最大の非上場企業、ファミリー企業でもある。2014年、米ビーム社を買収し、文字通りグローバル企業となったサントリーにとって、経営の世襲はプラスか、マイナスか。2001年からグループを率いる総帥、佐治信忠はマスコミにほとんど登場しないことから、日本一ミステリアスな経営者と呼ばれてきた。その佐治が、今回初めて、その信念とプライベートのすべてを語った。 佐治の言葉は明快だ。 ・社長は運の強い人間であることが必要。 ・大きな夢を掲げないと、社員だってついてこない。 ・自分だけが得をすればよいという考えの人がオーナーや社長であったら困る。 ・(トップは)苦しいな、しんどいなと思った時も明るく努めないといけない。 現社長の新浪剛史、次期社長最有力候補の鳥井信宏、2人のロングインタビューも所収。
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