
イヌはなぜ愛してくれるのか 「最良の友」の科学 (ハヤカワ文庫NF)
クライブ ウィン、梅田 智世
早川書房 / 2022-11-16
累計読者数3
平均ハイライト数 58.3件/人
推定読了時間 約4時間13分
star総合評価 72/100
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この本について
ときどき、犬と暮らしていると「この子はいったい何を感じているんだろう」と考え込むことがあります。尻尾を振って寄ってくる理由も、ただの条件反射なのか、それとも気持ちがあるのか。可愛いと思いつつ、どこまでを信じていいのか分からない…そんな温度の迷いってありますよね。 この本は、そういう曖昧なところにそっと手を当ててくれます。たとえば、餌より“なでられること”を選ぶ野良犬の実験が出てきます。ここで語られるのは「愛は尊い」といった話ではなく、社会的報酬が信頼をつくるという、とても現実的な観察です。また、犬の「人を理解する力」は生まれつきの天才ではなく、人と暮らすなかで学んだものだ、という指摘もあります。そこに私は、「愛情は与えたぶんだけ返ってくる」という綺麗ごとではない、関係の積み上げの具体性を感じました。さらに、犬の人懐っこさの背景に“ごみ捨て場での生存戦略”があるという説明は、犬の愛情を神話化せず、むしろその温度を現実に引き戻してくれます。 犬の気持ちを美談で塗らず、でも冷たく切り捨てもしない。このバランスが、犬との距離感に悩む人にちょうどいい本です。たとえば「うちの子が寄ってくる理由を、ちゃんと知りたい人」に静かに刺さると思います。
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出版社による紹介
イヌ研究の第一人者による傑作ポピュラー・サイエンス 古代エジプトの碑文の解読から、保護犬との生活、脳のMRIスキャンまで。イヌの愛情の秘密を様々な実験を通じて解明する意欲作
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