
リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法
トーマス・S・マラニー, クリストファー・レア, and 安原和見
この本について
研究テーマはあるのに、いざ「問い」に落とし込もうとすると手が止まることってありませんか。面白いと思ったはずなのに、なぜ自分がそこに惹かれるのか言語化できない。参考文献も集めづらいし、そもそも自分が何を知りたいのかすら曖昧なまま時間だけが過ぎていく──自分もよくこの沼にはまります。 この本が助けになるのは、「テーマを絞れば前に進めるはず」という思い込みをいったん外してくれるところです。著者たちは、研究のいちばん難しいのは“始める前”の段階だとはっきり書いていて、そこに安心させられます。そのうえで、なぜ自分はそのテーマを気にしてしまうのか、自分の価値観や前提を洗い出すところから問いが生まれていく過程がとても具体的に示されています。迷いが不安定さなのか、それとも直感が育ちつつある兆候なのかを見分ける視点も役に立ちます。 個人的には、「外の審判者に褒められそうだから選ぶテーマは長続きしない」という指摘が刺さりました。結局、時間をかけても向き合いたいと思える問題じゃないと踏ん張れないんですよね。だからこそ、この本が勧める“自分中心”のスタート地点は、研究だけでなく仕事のプロジェクトにも応用できると感じました。 自分の興味の理由がうまくつかめず、問いの形に育てられずにいる人には、とくに効く一冊だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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石黒圭
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