
面白くて刺激的な論文のためのリサーチ・クエスチョンの作り方と育て方 第2版 論文刊行ゲームを超えて
マッツアルヴェッソン, ヨルゲンサンドバーグ, and 佐藤郁哉
累計読者数5
平均ハイライト数 15.4件/人
star総合評価 52/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 32%
この本について
研究テーマを考えるとき、「結局これは何を明らかにしたいんだろう…」と手が止まることがよくあります。先行研究を読んでも、埋められていない穴を探すだけになって、自分の問いがいまいち立ち上がらない感じ。僕もずっとその違和感を抱えたまま書き始めては戻り、を繰り返していました。 この本が助けてくれたのは、問いを「穴埋め」ではなく、前提そのものを点検する入口として捉え直せたところです。著者たちは、既存理論をただ並べてギャップを探すのではなく、その理論の裏側にある前提に一度立ち止まって疑問を投げかける作業こそが、面白い研究につながると言います。例えば、独立変数だと思い込んでいたものが実は別の現象に依存していたり、「なぜ起きるか」ではなく「どういう経緯で起きるのか」を問うだけで視界が変わる瞬間がある。自分が抱えているモヤモヤに、こういう角度があったのかと腑に落ちました。 読みながら感じたのは、研究って枠組みに従うだけだとすぐに煮詰まるけれど、前提を疑うと急に呼吸がしやすくなるということです。問いづくりを「思考と内省のインプット」として扱うという考え方は、研究だけでなく日常の判断にも効いてきます。通説を疑いたいけれど、どこから崩していいかわからない人には特に刺さると思います。 リサーチ・クエスチョンで迷子になりがちな僕のような人に、静かに効いてくる一冊でした。
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