
新規事業のセオリー: 5つのフェーズ、41のステップで進める実践本
前平 秀志
この本について
新規事業の話になると、「結局どこから手をつければいいのか」「会社のミッションとか言われても、実務にどう落とすのか分からない」といったモヤモヤを抱えたまま進めてしまうことが多いと思います。僕自身、社内の温度感や市場の不確実性に振り回されて、何を判断基準に前へ進めばいいのか迷う時間が長かったタイプです。 この本は、その行き詰まりを“整理してくれる”感じが強いです。例えば、市場規模をターゲット数×支払額で捉え直すシンプルさや、「内部資源」をどう見極めて優位性につなげるかという視点は、曖昧になりがちな議論を具体的にしてくれます。また、ビジョン・ミッション・バリューを“変えてはいけないもの”ではなく、“状況に合わせて見直す前提のもの”として扱っているのも印象的でした。現場で感じるズレをそのままにせず、プロジェクトの推進力に変えるための考え方が丁寧に書かれています。さらに、プロジェクト開始前に方針を固める意味や、助言のたびに軌道修正して迷走しないための“進め方の芯”の作り方も、個人的にはかなり現実的だと感じました。 特に刺さるのは、「自社の存続」「ビジョンの実現」といった少し生々しい目的を正面から扱っている点です。理想論ではなく、実際に新規事業を動かす現場のしんどさや、折れそうになる場面も含めて語られているので、読みながら肩の力が抜けると思います。 新規事業に関わっていて、「どこか自分の判断に自信が持てないまま走ってしまっている人」に強く向いています。抽象論ではなく、地に足のついた“前に進むための視点”が欲しい時にちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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