
新規事業を成功させる実行手順 早わかり (中経出版)
佐藤 太一郎
KADOKAWA / 2010-10-22
この本について
新規事業の話になると、「そもそも、どこから考えればいいのか…」みたいな漠然とした不安がつきまといますよね。アイデアを出すだけなら楽しいのに、計画に落とす段階で急に足が止まる。自社の強みも整理しきれないし、仮説の精度なんて言われてもピンとこない。しかも、うまくいかなかった時の撤退基準まで考えるとなると、さらに気が重くなる。僕もずっとそこでもがいていました。 この本がありがたかったのは、「新規事業には必ず障壁がある」という前提から話が始まるところでした。夢物語ではなく、なかった理由に向き合うところからスタートする姿勢が、自分には合っていました。例えば、ターゲット像を文章で書くとか、価値を一文でまとめるとか、一見地味だけど抜け落ちがちな作業の質を上げるポイントが丁寧に書かれているんです。それを積み重ねることで、仮説の精度が上がり、計画書が現実に近づいていく感じがありました。 さらに、参入市場のリスクや競合の動きにどう備えるか、そして事業が走り出す前に“どこで撤退するか”まで決めておく必要性もストレートに語られます。勢いで突っ込むのではなく、冷静に「どれくらいの期間・費用で、どれだけの顧客を取りにいくのか」を言語化するプロセスが、結果的に心理的な負担を減らしてくれました。 新規事業に関わっていて、「自分の考えがふわっとしている気がする」とか「計画が説得力を持たない」と悩んでいる人にはとくに刺さると思います。僕自身、迷っているときほど、こういう地に足のついた本に助けられます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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