
リスクマネジメント 変化をとらえよ
デロイト トーマツ リスクアドバイザリー
日経BP / 2022-12-09
この本について
仕事で意思決定をするときに、「この判断ってどこまでリスクを見込んでいいんだろう」とか、「結局いま自分の部署は何を怖がっていて、どこは踏み込んでいいのか」が曖昧なまま進んでしまうこと、けっこうあると思います。私自身、計画を立てる側とリスクを見る側の視点が頭の中でバラバラになりやすくて、いつもモヤっとしていました。 この本が面白かったのは、リスクを“避ける対象”ではなく、事業目標とセットで扱う前提に立っていることです。たとえば「リスクアピタイトを決める」という考え方は、自分たちがどこまで不確実性を許容していいのかを明確にする作業で、攻めと守りが両方ある。さらに、外部環境と内部環境に分けて“計画リスク”を見直す視点や、MISを使って経営会議を「報告の場」から「議論の場」に変える話など、現実の組織でそのまま試せそうな話が多いのも良かったです。 特に、リスクは「勇気をもって試みる」という語源の話が象徴的で、避けるだけではなく、どこを“Take”すべきなのかを可視化していく。これができると、新規事業の是非判断や、各部門が持つ不安の言語化がかなりしやすくなると感じました。リスク担当と他部門の関係が良くなるという事例も、現場の空気を思い浮かべると妙にリアルです。 戦略と日々の計画のあいだで揺れる人や、リスク管理が「消極的な作業」で止まっている気がしている人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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