
マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ
西口一希
日本実業出版社 / 2023-02-17
この本について
マーケの本を読むたびに「結局どこから手をつければいいんだ…」と立ち止まること、僕も何度もありました。手法だけ増えていくのに、仕事では目の前のお客さまの行動がまったく読めない。特に「誰に、何を届けているのか」が曖昧になると、一気に迷路に入ります。 この本が効くのは、まさにその“迷子感”をほどいてくれるところです。たとえば、多くの読者が保存していた「価値は企業がつくるものではなく、お客さまが見いだすもの」という一文。これを軸に読んでいくと、マーケティングが「施策選び」ではなく「価値の再発見と提案」の仕事なんだと腹落ちします。さらに、未購買の人にも徹底的に耳を傾けるN1分析のくだりは、自分がつい“既存客だけ見て安心した気になる”癖を刺されました。新規と継続で見えている価値が違う可能性があるという視点は、業務の整理にそのまま使えます。 個人的にいちばん現場で効いたのは、「そのHOWは誰のWHATにつながっているのか」まで遡って考える習慣です。SNS運用でも、プロダクト改善でも、「これを喜ぶ人はいるのか」の問いに戻るだけで、やらなくていいことが明確になります。マーケティングの樹海で立ち止まりがちな人ほど、救われる感があると思います。 手を動かしているのに成果の理由が説明できない人、あるいは「価値を感じてくれる相手が見えていない気がする人」に静かに刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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