
ピアノマン 『BLUE GIANT』雪祈の物語
南波永人
小学館 / 2023-02-27
この本について
なんとなく頑張っているつもりなのに、成果も見えないし、誰に気付かれるわけでもない。毎日同じ場所で、同じ作業を繰り返しているだけに思えてくる時ってあります。自分でも何を目指しているのかよく分からなくなるし、成長している手応えも薄い。そんな時、続ける意味を探したくなるんですよね。 『ピアノマン』には、まさにその“見えない場所での積み重ね”に光を当てる言葉がいくつもあって、読んでいて何度も立ち止まりました。豆腐屋の話なんて、そのまま自分のことを言われている気がしました。毎日少しだけ工夫しても、ほとんど誰も気付かない。でもその姿勢そのものが、あとでじわっと効いてくる。誰が見ていなくても、黙々と手を動かしていることの意味を、変に持ち上げず、でも確かに肯定してくれるんです。 そしてもう一つ刺さったのは、「もがき続けられる」という視点です。努力を続けることそのものより、やめずに揺れ続けられる人が強いという感覚。上手くいっているかどうかではなく、動きを止めないことが結果より先に評価されているのが、妙にリアルでした。自分の仕事に置き換えても、完璧さより“続けている自分”に少しだけ優しくなれる感じがあります。 さらに、青が未熟ではなく「究極の色」だという話も象徴的で、迷いながらでも燃えている状態の尊さを静かに掬い上げてくれます。かっこつけずに、でも諦めないでいたい人の背中を軽く押すような本です。 こんな人に刺さります。結果より、日々の手探りを大事にしたいと思っている人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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