
増補版 財務3表一体理解法 (朝日新書)
國貞 克則
この本について
決算書を読むたびに、「PLとBSはなんとなくわかるけど、CSになると一気に霧がかかる…」というモヤモヤを抱える人、多いと思います。自分もそうで、営業利益が増えているのに手元の現金は減っている、みたいな状況を前にすると、数字のつながりが頭の中で迷子になっていました。 この本がよかったのは、財務3表を“別々の表”としてではなく、「お金を集める → 投資する → 利益をあげる」という流れの中で一体で捉えられるようになるところです。たとえば、間接法のCSはPLとBSの数字をどう組み替えて現金の動きを見せているのか、利息の支払いがどの欄に入るのか迷う理由と、そのために「小計」が必要になる理由など、現場でつまずきがちなポイントを丁寧にほぐしてくれます。また、BSの右側が“お金をどう集めたか”、左側が“集めたお金が今どんな形で置かれているか”という構造をおさえることで、会社の状態が立体的に見えてくる感覚がありました。 細かい会計処理も、「なぜそうするのか」という筋道が示されているので、単なる暗記ではなく、数字の裏にある考え方ごと身体に入ってくる感じがあります。特に、PL・BS・CSの数値が完全には一致しない理由や、事務用品の処理のような“現実的な落としどころ”が説明されているところは、実務に触れている人ほど腑に落ちるはずです。 数字を読むのが苦手というより、「数字の関係性が見えてこない」と感じている人に刺さる一冊です。自分と同じように、会計の全体像をつかみきれていない人には、視界が一段クリアになると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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