
はじめてでもわかる財務諸表 (PHPビジネス新書)
小宮 一慶
PHP研究所 / 2013-05-31
この本について
財務諸表って、見よう見ようと思って開くのに、どこから手をつけたらいいのか分からなくて固まる瞬間がありませんか。売上や利益の数字はなんとなく見ても、「結局いまこの会社は大丈夫なのか?」という肝心なところだけはいつも霧のまま。それに、利益剰余金が多いと安心してしまったり、ROEが高いと「良い会社なんだろうな」と思ってしまったり…でも本当は、その捉え方がズレているのかもしれません。 この本が効いてくるのは、まさにその「どこをどう見ればいいのか」という順番を教えてくれるところでした。著者が繰り返し強調している“現金に近いほうから見る”という視点は、財務諸表の迷子状態から抜け出すのにすごく実用的です。手元流動性を最初に見る理由も、流動比率をぱっと確認する意味も、数字の羅列ではなく“会社がどんな状態にあるのか”という感覚でつかめるようになるのがありがたいところでした。また、利益剰余金が現金とは限らないという話は、私自身も何度か誤解していたポイントで、「潤沢に見えても設備に化けているだけ」という現実を知ると、財務を見る目が一段深まります。 会計を専門にしたいわけじゃないけど、決算書を読む時間をもっと納得感のあるものにしたい人にはちょうどいい距離感の本です。特に、数字を見るたびに不安になるけれど“詳しすぎる本”には挫折してきた人に刺さると思います。私自身もまだ迷うことばかりですが、この本の読み方を知ってから、財務諸表を開く時の視界が少しだけクリアになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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