
ビジネスにいちばん使える会計の本
安本 隆晴
この本について
経営の数字って大事だと分かっていても、いざ自分の会社の決算書を開くと「で、何を見ればいいんだっけ…」となることが多いですよね。売上は伸びているのに現金が減っていたり、在庫が膨らんでいたり、借入が微妙に増えていたり。その理由を言語化できないまま日々の判断をしていると、なんとなく常に不安が残ります。僕自身もずっとそうでした。 この本がよかったのは、会計を“専門用語の暗記”ではなく“ビジネスの動きとつなげて考える道具”として扱ってくれたところです。BSは静止画でPLは動画、CFは現金だけを映すレンズという説明は、そのまま現場の光景とリンクして理解できました。また「現金は売上の2カ月分が目安」や「在庫は減りすぎても増えすぎても危ない」といった現実的な基準があると、曖昧だった経営の勘どころが急に輪郭を持ち始めます。売上の回収条件と支払条件の見直しの話も、数字の話というより“会社の時間の流れをどう整えるか”という感覚に近くて、自分の業務にすぐ当てはめられました。 特に、粗利と販管費の関係をどう捉えるか、商品ごとの儲け方をどう把握するかといった話は、事業がうまくいかないときの「なんでだろう」を分解するための土台になってくれます。決算書を“成績表”として眺めるのではなく、“未来の方針を決めるための材料”として扱えるようになる感じです。 自分のビジネスのことは語れるのに、数字の話になると急に口ごもる…そんな人には特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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