
リアリティ+(プラス) 上 バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦
デイヴィッド・J・チャーマーズ、高橋 則明
NHK出版 / 2023-03-25
この本について
ふだん仕事をしていると、「自分が見ている世界って、本当に“そのまま”存在してるんだろうか」とか、「判断しているつもりでも、ただ脳のクセに乗ってるだけなんじゃないか」と、答えの出ないモヤモヤに足を止められることがあります。考えても霧が晴れないし、でも放っておくとどこかで引っかかったままになる。そんな気分、けっこうありますよね。 『リアリティ+』は、そういう曖昧な不安に対して、いきなり結論を押しつける本ではありません。むしろ「どう考えるか」を一緒に試してみる感じに近いです。抜粋にもある通り、哲学は“実践”だと著者は言い切っています。たとえば知識とは何なのか、正しいと信じる理由はどこにあるのか。あるいは私たちが見ている世界が本当に「外側」にあるのか、それとも心の中の表象なのか。こういう問いを自分の手で扱ってみると、普段の判断や仕事での迷いにも少しずつ輪郭が出てきます。 個人的には、脳の計算能力の話やローカル・シミュレーションの可能性といった、一見SFっぽいテーマが、現実の認知や意思決定の問題に自然につながっていくところが助かりました。「自分が見ている世界の“根拠”を、一度落ち着いて確かめたい人」には特に合うと思います。 世界の正体を暴くというより、迷いながらでも考えるための土台をつくってくれる本です。普段の思考の足場が少しだけ広がる感覚がほしいときに、ゆっくり読んでみるとよいと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




