
躍進する未来国家豪州 停滞する勤勉国家日本 2032年の世界の中心 オーストラリアに学べ
飯島浩樹
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この本について
日本の将来について考えると、どうしても胸のどこかに重たい感覚が残ることがあります。人口減少とか、閉塞感とか、自分ひとりではどうにもならない問題ほど、じわっと不安が残るんですよね。僕もそのモヤモヤを放置したまま日々を過ごしていたのですが、この本を読んだとき、「視点を変えるだけで見える景色ってこんなに違うんだ」と思わされました。 オーストラリアは人口が伸び続け、内需も拡大し、社会システムもかなり合理的に動いています。QRコードで濃厚接触者を一瞬で把握する仕組みや、罰金つきの義務投票制など、良し悪しはあれど「社会をちゃんと回す」ための工夫が日常に組み込まれている。さらに、日本語学習者が40万人もいるという事実を知ると、日本がどう見られているのか、自分の中で勝手に小さく見積もっていた視野が少し広がります。 読みながら、問題の捉え方そのものが変わる感覚がありました。「日本はもう衰退するだけ」という思考停止ではなく、「他の国はどう乗り越えているのか」「そこから何を持ち帰れるのか」という、前を向きつつも地に足がついた姿勢に寄せてくれる本です。移民や実力主義の話も、単なる理想論ではなく、具体的な制度や空気感が描かれていて、自分の生活レベルに落とし込みやすいところが助かりました。 国の未来に漠然とした不安がある人や、視野を広げたいけれど海外事例は表面的な情報ばかりで物足りないと感じている人には、しっくりくる一冊だと思います。
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