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限界国家

限界国家

楡周平

双葉社

累計読者数5
平均ハイライト数 6.4件/人
推定読了時間 約4時間22分
star総合評価 39/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 20%

この本について

将来の日本のことを考えようとすると、数字ばかりが並んで頭が止まってしまうことってありませんか。人口が減る、給与が伸びない、移民が増えるかもしれない…といった話題はよく耳に入るのに、自分の生活とどうつながるのかが見えず、どこかモヤっとしたまま時間だけが過ぎていく感じです。僕自身も、そのあたりを“なんとなくの不安”で放置してきたタイプでした。 『限界国家』を読んで少しだけ視界が開けたのは、話が抽象論ではなく「じゃあ20年後、この国の日常はどう変わるのか」を具体的に描いていたからです。日本語が通じない人が増えると放送や出版はどうなるのかとか、移民が農業に入ったら地域はどんな空気になるのかとか、普段スルーしてきた問いに丁寧に光を当ててくれる。数字だけでは掴めなかった変化が、生活の場面として立ち上がってくる感覚がありました。また、組織に頼る生き方がこれからどれだけ不安定になるかという指摘も、僕にはかなり現実的に刺さりました。特別な成功論ではなく、ただ「環境がこう変わるなら、自分の足場も見直すしかないよな」と静かに思わせてくれる本です。 将来の話題を聞くとつい距離を置いてしまう人こそ、読んでみる価値があります。今の自分の働き方や住んでいる地域を、少し違う角度で見直したいときのきっかけとしてちょうどいい一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

世界最大級のコンサルティング会社「LAC」をフィクサーとして政財界に影響を与える前嶋栄作が訪れる。前嶋の依頼は自らの老い先が短いことを憂慮し「日本の30年後の未来」を調査して今から手を打とうというものだった。「LAC」幹部社員の津山百合は部下の神部恒昭とともに調査に乗り出すが、元官僚や若手起業家などに取材していくうちに、技術の革新とともに失われていく職業のこと、過疎化が進む地方都市のこと、そしてすでにこの国に見切りを付けている若者のこと……など、現役世代が見て見ぬふりをしている諸問題につきあたる。この先日本はどうなるのか? そして、こんな状態になるまで問題を放置したのは誰なのか? フィクションでありながら、現実の課題を照射するビジネス小説。
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