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プラチナタウン (祥伝社文庫)

プラチナタウン (祥伝社文庫)

楡周平

累計読者数5
平均ハイライト数 11.8件/人
推定読了時間 約9時間41分
star総合評価 54/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 53%

この本について

老後のことって、まだ先のはずなのに、ふとした瞬間に不安が顔を出しますよね。親の介護、地方と都会のギャップ、自分が年を取った時にどんな場所で暮らしたいのか。考えても答えが出ないし、そもそも「正解の形」が見えにくい。そんなモヤモヤを抱えたまま日々を過ごしてしまう気持ち、すごくよく分かります。 『プラチナタウン』は、一見すると地方再生をテーマにした小説なんですが、読み進めるほど「老いるってどういうことか」「どんな暮らしが人を元気にさせるのか」という、現実的な視点がやたら刺さってきます。都会の老人施設に漂う沈滞感がなぜ生まれるのかとか、年齢を重ねても刺激や役割が必要だとか、妙に生活感のある指摘ばかりで、読んでいると自分の将来を自然と重ねてしまうんですよね。老人だけを集めても寂しさが増すわけじゃなく、楽しめない環境だから寂しくなる——そのあたりの捉え方が、地味に視点をひっくり返されます。 さらに、企業がどう老後に関わるべきか、地方に人を呼び込むには何が必要なのか、といった話がリアルに描かれていて、「社会の仕組みって本当はこう動いているんだな」と気づく場面が多いです。特に、誰かが最初の一歩を踏まなきゃ何も始まらないというくだりは、自分の生活に直で響くものがありました。新しい挑戦に尻込みしがちな今の自分を少し動かしてくれる感じがあります。 老後をどうするかが気になり始めた人や、今の働き方や居場所にうっすら違和感がある人には、静かに効いてくる一冊だと思います。読んだ後、自分の未来を少しだけ前向きに考えられるようになる小説です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

出世街道を外された総合商社部長の山崎鉄郎は、やけ酒を呷り泥酔。気がついた時には厖大な負債を抱えた故郷緑原町の町長を引き受けることに。だが、就任してわかったことは、想像以上にひどい実情だった。私腹を肥やそうとする町議会のドンや、田舎ゆえの非常識。そんな困難に挫けず鉄郎が採った財政再建の道は、老人向けテーマパークタウンの誘致だったのだが...。
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