
会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語 (日本経済新聞出版)
田中靖浩
日本経済新聞出版社 / 201809
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この本について
仕事で数字に触れるたびに、「結局この数字って何を意味してるんだろう…」と立ち止まってしまうことがよくあります。決算書を読むのが大事なのは分かっているのに、会計の仕組みそのものが霧の中にある感じ。自分もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本は、会計を“歴史の流れ”から見せてくれるのが特徴で、数字の裏にある人間の動きや時代の事情が腑に落ちます。例えば、利息が禁止されていた中世からどうやって銀行や簿記が生まれたのか、なぜ減価償却というルールが必要になったのか、会計基準が違うだけで同じ会社の数字が変わるのはどういう理屈なのか。そういう「今さら聞けないところ」を、物語として追えるので頭に残りやすいです。読み進めるうちに、決算書を前にしたときの見え方が少しずつ変わっていきます。 特に刺さったのは、「数字を読む力」は時代が変わっても人間側に残されている、という視点でした。ソフトが帳簿を作ってくれるいまこそ、経営者やビジネスパーソンの判断そのものが問われる。歴史を知ることで、今どこに立っているのかが少し見えてくる感覚があります。 数字に苦手意識があるけど逃げきれなくなってきた人に、静かに効く一冊です。
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