
マネーロンダリング入門 国際金融詐欺からテロ資金まで
橘玲
幻冬舎
この本について
お金まわりの話って、制度も言葉もややこしくて、結局「自分はどこまで理解できてるんだろう」と不安になることがあります。とくに海外の金融やタックスヘイヴンになると、一気に霧の中に放り込まれたような感覚になりますよね。ニュースで名前は聞くのに、実態はよくわからないまま、なんとなく距離を置いてしまうというか。 この本は、その霧を少しずつ晴らしてくれる感じがありました。スイスや香港が「実はタックスヘイヴンの定義に当てはまらない」という話や、FATFの背景など、普段ニュースで見かける単語の意味がようやく地に足のついたものになる瞬間がいくつもあります。また、カシオ事件や五菱会事件のように、日本で実際に起きたケースが丁寧に描かれていて、海外の話じゃなく「日本の企業や個人がどう巻き込まれるのか」がリアルにわかるのが大きかったです。自分の仕事にどう関係するのか考えると、急に遠い世界じゃなくなるんですよね。 そして個人的にいちばん刺さったのは、プライベートバンクにある“特別な運用”の幻想が淡々と否定されるところでした。運用の世界での立ち位置がどれだけ現実的かを知ると、自分が何に期待し過ぎていたのかがはっきりします。お金の話は怖いけれど、知らないままでいる方がもっと怖いんだなと感じました。 海外投資や国際金融のニュースに触れるたびモヤっとしてきた人に向いている一冊だと思います。自分の立ち位置を確かめたいときに quietly 効いてくる本です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの48%が集中しています。
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