
聞く習慣
いしかわゆき
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2023-04-28
この本について
人と話すとき、「何を聞けばいいんだろう」と固まってしまったり、雑談がうまく転がらなくて後でひとり反省会……そんな経験、けっこうあると思います。僕も同じで、特に初対面だと相手の反応ばかり気にしてしまい、結局たいして聞けずに終わることがよくありました。 この本が面白いのは、会話のコツを“コミュ力のある人の特殊能力”としてではなく、ちょっとした視点の切り替えと行動で改善できるものとして描いているところです。たとえば、雑な質問をやめてカテゴリを絞るだけで相手の答えが変わることとか、相談したらその場で小さなアクションを返すだけで関係が一歩深まることとか、緊張しているなら隠さず言ってしまったほうがむしろ楽になることとか。すべて日常のなかで「これなら明日からやれそう」と思えるサイズ感なんです。 特に刺さったのは、聞く姿勢や相槌の話。言葉そのものより「どう受け止めているか」を相手が見ている、という指摘は耳が痛くて。椅子を浅く座るとか、相手の額あたりを見るとか、物理的な姿勢を変えるだけで会話がほどけることもあるんだなと実感しました。 「無理して面白い人にならなくていい。面白いものの引き出しを増やせばいい」という考え方も救われます。相手に興味を持てないときでも、「自分のために聞く」という逃げ道を用意していい、と言ってくれるのがありがたい。 人と話すときにいつも疲れてしまう人、会話の途中で「これでいいのかな」と不安になる人に届くと思います。そんなに気負わず、でも確実に明日を少しラクにしてくれる本でした。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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