
新版 学校を改革する 学びの共同体の構想と実践 (岩波ブックレット)
佐藤 学
岩波書店 / 2023-05-09
この本について
授業づくりって、やればやるほど「これで本当に子どもは学べているのか…?」みたいな重たい疑問が出てきますよね。対話が大事だと聞けば取り入れてみるけれど、実際の教室ではうまく回らない。ICT活用も“効く”と言われたり“効かない”と言われたりして、結局なにを軸にすればいいのか迷う。僕自身、そのぐらぐらした感じがずっとありました。 この本は、そんな迷いの根っこにある「ビジョンが曖昧なまま方法論だけ追いかけてしまう」という問題に、かなり真正面から向き合ってくれます。たとえば、どんな学びも個人の中だけでは完結しないという指摘は、授業の“見方”そのものをひっくり返してくれましたし、課題のレベルが低いほど授業が失敗するという話は、自分の慎重さが子どもから挑戦の機会を奪っていたかもしれないとハッとさせられます。そして、わからない子の「ねえ、ここどうするの?」から始まる対話が、実は両者を同時に育てていくという視点は、教室を見るときの目を確実に変えてくれると思います。 派手な“改革メソッド”ではなく、学校を公共空間として機能させるために必要な関係性や、教師同士が学び合うための姿勢が淡々と語られているので、読むと変に力まずに、自分の現場で何から直せるかを考えられます。 こんな人に刺さると思います。方法論よりも、まず“学びとは何か”の根っこを確かめたい教師・教育関係者。読後に、教室の光景が少し違って見える本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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