ヨムナビ
クララとお日さま (ハヤカワepi文庫)

クララとお日さま (ハヤカワepi文庫)

カズオ イシグロ and 土屋 政雄

累計読者数5
平均ハイライト数 15.4件/人
推定読了時間 約8時間48分
star総合評価 63/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 59%

この本について

人の気持ちに向き合おうとするとき、自分でも説明できないざらつきみたいなものが出てきませんか。相手のために動きたいのに、何をどう受け取ればいいのか分からない。踏み込みすぎるのも違うし、離れすぎると大事なものを見落とす気がする。いつもその間で迷い続けている…そんな感覚に近い人は多いと思います。 『クララとお日さま』を読んで刺さるのは、まさにその「迷いそのもの」を丁寧に見つめているところでした。AIのクララは、人間の気持ちを完全には理解できないまま、それでも学ぼうとして、不安を抱えつつ行動します。観察し続けることで見えてくる相手の小さな変化や、言葉にできない“奥のほう”に触れようとする姿は、人間の自分よりずっと真剣で、でもどこか不器用で、その不器用さがこちらの心にも静かに刺さります。 特に響いたのは、「特別な何かは、人の中にある」という視点でした。完璧にコピーできるはずのものにも、なぜか埋め込まれない余白がある。その余白こそが、人と人の関係の中で育っていく部分なんだと気づかされます。大事な人の“本質”を探すのではなく、その人を囲む関係や時間を思い返すことでようやく見えてくるものがある。これは現実でも同じで、誰かとすれ違った時や、大切な人を助けたいのに何もできないと感じた日の気持ちを、少しだけ扱いやすくしてくれました。 人との距離感や、相手の気持ちを読みすぎて疲れてしまう人に特に刺さると思います。読んだあと、すぐに答えは出ないけれど、目の前の相手を見つめ直す余裕が一段生まれるような一冊でした。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

カズオ イシグロ and 土屋 政雄の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱の少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。生きることの意味を問う感動作。愛とは、知性とは、家族とは?ノーベル文学賞受賞第一作、カズオ・イシグロ最新長篇。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要