
やがて君になる 佐伯沙弥香について(2) (電撃文庫)
入間 人間 and 仲谷 鳰
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star総合評価 54/100
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この本について
人の気持ちに踏み込みたいのに、踏み込みすぎて嫌われるのも怖い。相手の本心を知りたいのに、「そこまで聞いていいのか」と足がすくむ。こういう迷いって、仕事でも人間関係でも、意外とずっとつきまといます。誰かの真似でうまく立ち回ろうとして、逆に自分がわからなくなる瞬間もあると思います。 『やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)』は、そんな曖昧な揺れ方の描き方がとても丁寧です。人は別の誰かにはなれないし、なろうとするとどこかで破綻する。でも同時に、言葉だけでは届かない気持ちがあって、距離の取り方ひとつで関係が変わってしまう。その当たり前なのに難しい部分を、沙弥香の視点を通してじっくり考えさせられます。踏み込みたいのに踏み込めないとき、自分の「優しさ」が本物なのか、それとも単に怖さの言い訳なのかをそっと照らしてくれる感じです。 特に刺さるのは、「今の関係は過去の延長だけど、過去に縛られすぎなくてもいい」という視点でした。人とのつながりは直線じゃないし、平行線でも寄り添える。相手の全部を理解できなくても、それでも好きだと言える。そのバランス感覚が、対人関係で息が詰まりがちなときにすっと入ってきます。 こんな人に刺さると思います。誰かとの距離の取り方でいつも悩んでしまう人。自分の感情を整理したい人。派手なカタルシスより、静かな気づきを求めている人に向いている一冊です。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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出版社による紹介
『やがて君になる』外伝ノベライズ、完結。大学生となった沙弥香の恋は――
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