
利用者・職員から選ばれる! 介護サービス経営の教科書
榊原宏昌
この本について
介護の現場って、目の前の利用者さんに向き合うだけでも手いっぱいなのに、稼働率や職員の動き、ケアマネさんとの関係まで気にしないといけなくて、どこから手をつけたらいいのか分からなくなることがあります。数字を求められる一方で、「数字だけ追っても現場がついてこないよな…」というモヤモヤも、正直ありますよね。 この本を読んで印象的だったのは、そんな“現場と経営のあいだの板挟み”を、抽象論ではなく本当に実務レベルでほぐしてくれるところです。例えば、名前を隠しても誰のケアプランか分かる状態を目指す話は、個別ケアの本質を押さえつつ、現場のスタッフと共有しやすい視点でした。稼働率や一日平均利用者数といったバイタルサインの見方も、経営数字が不得意でも「何から見ればいいのか」が具体的に分かります。そして、30件の訪問を“分岐点”として示すくだりは、単なる根性論ではなく、現場感覚に近いリアルさを伴っていて腑に落ちました。 さらに、10項目の「数字をつくれるチーム」づくりも、無理に改革を迫るものではなく、今日から職員同士で意見交換の質を上げることや、経営層と認識をそろえることなど、行動がイメージしやすい内容が多かったです。誰かの正解を当てにするのではなく、自分たちの事業所に合う形に落とし込む余地がしっかり残されているのもありがたいところでした。 現場と経営の両方をなんとか良くしたいけれど、具体的な一歩が見えにくい…そんな人には特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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