
やさしくわかる!すぐに使える! 「介護施設長&リーダー」の教科書
糠谷 和弘
PHP研究所 / 2018-09-18
この本について
介護の現場にいると、「結局、自分は現場に入るべきなのか」「スタッフとの距離はどれくらいがいいのか」といった細かい判断でいつも迷いますよね。自分も“背中を見せるべき日”と“ユニフォームを脱ぐべき日”の線引きがうまくできず、気づいたら全部自分で抱え込んでいた時期がありました。 この本は、そういう迷いに対して、精神論ではなく“現場で明日から判断できる基準”を渡してくれる感じがあります。例えば、スタッフの意見にその場で答えられない時は、曖昧に返すのではなく「会議で提案してほしい」と合議に委ねることでチームとして決められる形にすること。あるいは、辞めたいと言い出したスタッフに対して、理由を正す前に「寄り添う→本音を聞く→再面談の約束」という流れで向き合うこと。こういう“行動レベルの工夫”が細かく書かれていて、自分も読みながら「あ、これなら今の職場で試せる」と素直に思えました。 特に刺さったのは、「施設長は現場の代表ではない」という視点です。専門職の業務が機械化されていく中で、リーダーの仕事は“全部を把握すること”ではなく、“情報戦に勝てる環境をつくること”にシフトしていく。そのために日報を使ったり、成功している施設の研究を習慣にしたりと、現場の混乱を減らすための仕組みづくりが丁寧に解説されています。 現場に寄り添いながらも、一段上の視点を持ちたいと悩んでいる人には特に刺さる一冊だと思います。
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