
悩まない力 メンタルが強くなるポジティブのトリセツ。
永松茂久
徳間書店 / 201510
この本について
仕事や人間関係で疲れてくると、「どうしてあの人は分かってくれないんだろう」とか「自分ばかり損してる気がする」とか、つい相手の領域まで踏み込んでしまうことがあります。自分の気持ちも整理できないまま、相手の反応まで背負い込んで、余計にしんどくなるあの感じ。僕もよくやってしまいます。 この本が効くのは、その境界線を一度落ち着いて引き直させてくれるところです。相手を動かそうとすると抵抗が生まれる、という当たり前のことを言語化してくれるだけで、妙に肩の力が抜けるんですよね。「相手が喜ぶかどうかは相手にゆだねる」という一文は、僕にとっても行動のハードルを下げてくれました。そして、悩みが膨らむのは逃げている時間が長いからだ、と示されると、完璧じゃなくていいからまず一歩だけ動くか、という気持ちに切り替わります。 もう一つ、この本の良さは「素敵な勘違い」をあえて許すところです。自己啓発的にテンションを上げるのではなく、行き詰まったときに自分の背中を少し押すくらいの温度で、未来の見え方を調整してくれる。コイントスで自分の本音を探す話なんかはまさにそうで、無理に前向きになろうとしないからこそ、日常に落とし込みやすいんです。 人間関係で踏み込みすぎてしまう人、自分の努力が報われていない気がして苦しくなる人には、特に刺さると思います。今の悩みを否定せず、そのまま持ったままで少し軽くするための本です。
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